研究倫理審査委員会-研究を始める前に
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」について
我が国の臨床研究に関する倫理指針は、「疫学研究に関する倫理指針」及び「臨床研究に関する倫理指針」により運用されてきましたが、近年これらの指針の対象となる研究の多様化により、その目的・方法について共通するものが多くなってきたため、これらの指針の適用範囲が分かりにくい等の理由から、2つの指針を統合した「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省告示)が平成26年12月22日公布、平成27年4月1日より施行されました。
臨床・疫学研究の実施にあたっては、本指針に則って進めることが求められており、薬剤師が活動する分野の研究においても、学会発表、論文投稿の対象となるものについては倫理審査が必要かの判断をして、そして必要なものについては倫理審査を受けることが必須の状況にあります。
つきましては、本指針及びガイダンスの資料を掲載しますので、研究に着手する前に必ずご熟読ください。
資料【厚生労働省HP掲載資料】
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」
(平成26年12月22日・平成29年2月28日一部改正)
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス」
(平成27年2月9日・平成27年3月31日一部改訂・平成29年3月8日一部改訂・平成29年5月29日一部改訂)
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス(附則編)」
(平成29年3月8日)
また、ガイダンスでは、「研究者等は、研究の実施に先立ち、研究に関する倫理並びに当該研究の実施に必要な知識および技術に関する教育・研修を受けなければならない。また、研究期間中も適宜継続(少なくとも年に1回程度)して、教育・研修を受けなければならない」と定めています。
この教育・研修の受講については、日本薬剤師会で「生涯学習支援システムJPALS(ジェイパルス)」のe-ラーニングシステムにおいて、研究倫理に関する研修が行えるコンテンツを配信していますので、3コースのコンテンツ全ての理解度確認テストに合格し、研修終了証(ダウンロード方式)を取得してください。
詳細は以下をご覧ください。
JPALSに登録がお済みの日本薬剤師会会員の方は無料で視聴できます。
JPALSに登録されていない方は、日本薬剤師会ホームページのJPALSログイン画面の「ユーザー新規登録の前に必ずお読みください」および「JPALSの概要」をご一読の上、「新規ユーザー登録」からご登録ください。
なお、日本薬剤師会の会員でない方のご利用にあたっては、JPALSのシステム利用料(10,000円・税別/年)及び、コンテンツ視聴料(500円・税別/1コンテンツ)のお支払いが必要になります。
視聴後、3コース全ての理解度確認テストに合格された方に、研修修了証(ダウンロード方式)が発行されます。
日本薬剤師会 生涯学習支援システム(JPALS)
※配信コンテンツ
- 「薬剤師と研究倫理を取り巻く現状と背景について」
日本薬剤師会 臨床及び疫学研究に関する倫理審査に係わる検討委員会
担当常務理事 宮﨑長一郎 - 「『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』について」
日本薬剤師会 臨床及び疫学研究に関する倫理審査に係わる検討委員会
北里大学北里研究所病院 氏原 淳 氏 - 「薬剤師が行う研究とは~倫理指針と利益相反」
日本薬剤師会 臨床及び疫学研究に関する倫理審査に係わる検討委員会
慶應義塾大学薬学部 石川さと子 氏
※一般の方の支払方法等は、日本薬剤師会 生涯学習支援システムのホームページ又は、日本薬剤師会でご確認ください。
※e-ラーニング受講とは別に、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」および「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針ガイダンス」を熟読して、その内容を理解するようにしてください。