後発医薬品(ジェネリック医薬品)に関する取り組み
後発医薬品(ジェネリック医薬品)ってなに?
「後発医薬品」とは、初めて開発された新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、他のメーカーが製造した医薬品のことです。 有効成分や効能、用法、用量も新薬と同じですが、開発費用が掛かっていないため、価格が安くなっています。 【参考】医薬品に関する特許
物質特許 | 新しい化学物質に与えられる。有効成分などの物質の特許。 化学式や物質名で規定される。 |
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用途特許 | 特定の物質に対する新しい効能・効果に与えられる。薬の使われ方などに与えられる特許。 |
製法特許 | 物質の新しい製造方法に与えられる特許。 |
製剤特許 | くすりの安定化など、薬の添加物など製剤上の新しい工夫に与えられる特許。 |
遺伝子特許 | バイオテクノロジーによる生物学的製剤では、アミノ酸やDNAの配列に対する特許もある。 |
ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で作られますが、実はまったく同じではありません。 「有効成分の種類や量、用法・容量、効能・効果」は同じでなければいけませんが、薬の形状、色や味、添加物などは違うことがあります。 そのため、後発医薬品では、粉薬の新薬を錠剤にしたり、錠剤を小粒化したり、苦味などの味を隠す工夫や吸湿性の向上などの工夫がされているものもあります。 ※いずれの場合であっても、効き目や安全性に影響のしない範囲と定められています。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)に替えるメリット
医療費が安くなる
新しい薬を開発するためには、平均して10~15年の長い年月と、数百億円にもなる莫大な開発費が必要になります。 後発医薬品では、効き目や安全性がすでに確立された有効成分で製造されるため、開発費が非常に少なくてできるため、値段を安くすることができるのです。 また、国の医療費削減にも寄与しているのです。
新薬に比べて飲みやすいものもある
ジェネリック医薬品は、メーカーによっては服用しやすいように小粒化されていたり、粉薬を錠剤に替えるなど、工夫されているものもあります。
後発医薬品を処方してもらうには?
処方箋を薬局窓口に出す際に、後発医薬品に変更可能か尋ねてみてください。 効き目や変更した場合いくらになるかなどを確認し、納得したうえで後発医薬品に変更しましょう。
後発医薬品に変更できない場合
- 特許期間がまだ残っているなどの理由で、後発医薬品がない場合があります。
- 処方箋に後発医薬品への変更不可の欄にチェックがされている場合、薬局では変更することができません。
ジェネリック医薬品に関する情報はこちら ジェネリック医薬品について(日本ジェネリック製薬協会) ジェネリック医薬品に変更した場合の差額計算はこちら かんたん差額計算(日本ジェネリック製薬協会) ジェネリック医薬品があるか調べたい時はこちら かんじゃさんの薬箱(日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会)